オーストラリアで終電を逃し、駅で会ったホームレスの男性と喋った時のお話(贅沢に気づいていない贅沢)

LIFE

はいさい(こんにちは)!

「し」は、「SHI」でタイピングするきっかけです(@KiKKaKe

 

今回は、ちょっとした余談をしていきます
(めちゃめちゃ長いので、時間にゆとりがある人は読んでいただけると光栄です)

 

私がオーストラリア留学中に体験した

ホームレスに出会って、何かを考えさせられた話をしていきます

 

 

私は、オーストラリアに1年間留学していました。(シドニー)

そこでは、バイトをしながら語学学校に通っていて、

いろんな国の友人ができて、

英語を学んで、

仕事で貴重な経験をさせてもらって、

 

毎日の日常がとても刺激的で、日々成長していることが実感できました

 

そんなある9月の寒い日に、学校終わりでバイトもない日に

友人と都市部から電車で15分ほどのおしゃれなバーに行きました

雰囲気もよく、賑やかなバーの二階のテラス席で、友人と4人でビールを注文して

わきあいあいと楽しんでいました

 

てっぺんを回り、お酒もだいぶ回ってきた頃、、

私だけ都市部に住んでいるので、終電の時間には帰らないといけないため

先に、席を立とうと思ったのですが、

いい感じに酔っ払っている友人が

もう帰るの?早すぎない?もうちょっとだけ、もうちょっとだけ

とあるあるな展開になってしまい、もう少しだけ居座ることになりました

 

そんなこんなで、居座ったのですが

友人3人とも酔いつぶれてしまい、全員家まで送る羽目に、、、
(次の日、いろいろ奢ってもらいました笑)

もちろん、そんなことをしている間に、あっという間に終電の時間は過ぎてしまい、

電車がないことは百も承知で1人歩いて、駅のホームへ

 

もちろん、電車は走っていないので、

始発の5時まで待つことに、、、残り3時間ちょい、キツイ

 

駅のベンチで座りながら、スマホをいじってると

一人の男性が、私の方に歩いてきました

痛んだ金髪の髪に、薄手の灰色のパーカー、

ダメージがあり過ぎジーンズに、穴が空いているボストンバック

手入れのされいないに、異様に目立つ白い歯

肌色が見える足で、少しずつ私の方に近づき、

 

2人分の席を空けて、彼は駅のベンチに座りました

 

それなりに大きな駅なので、他にもベンチはたくさんあります

もちろん、全部空席です

しかし、男性は私の隣の隣の隣、、、

 

さすがに怖い。

大抵のことがない限り恐怖を感じない私ですが、少しだけ身の危険を感じました

 

そして、1,2拍置いたあと、男性の口が開き

男性
男性

寒くありませんか?もう電車は来ないよ

(You don’t feel cold? There are no more trains.)

と親切に教えてくれました

ありがとうございます。始発まで待とうかなって思っていました

私はまだ抵抗はあったのですが、気づいたら返答していました

それから私は、

あなたも電車を待っているのですか?

と、いつの間にか聞き返していました。

すると、足元と私を交互に見ながら彼は言いました

男性
男性

私は何も待っていないよ、誰も私を待っていないから、、

(I’m not waiting for anything, coz no one wants me,,,)

今考えれば、すごい表現力というかなんか深いですよね、、

 

先ほどまでは男性に対して少し抵抗のあった私ですが

その言葉がきっかけで、少し男性の人と話しました

 

 

実は、この男性の方は
ポーランド出身妻子持ちの海外移住者でした。
2年前からオーストラリアに住んでおり、もちろん英語もペラペラでした。

オーストラリアに来た理由は、出稼ぎでした
ポーランドで歯科医師として働いていた彼ですが、

収入がそこまで高くなかったため、妻子をポーランドに残し
賃金が高いオーストラリアに来たそうです。

オーストラリアでは、歯科医師の需要は高く(全体的に少ない)
すぐに勤務先が決まり、歯科医師として働いていたそうです

 

しかし、病院の上司からヒドい差別を受けており、(詳しくは話してくれませんでした)

終いにはお客さんとのトラブルが原因で、病院を去る形となりました

 

それから、彼は酒に溺れ、ドラッグにも手を出したそうです(ここも少し濁して話していました)

精神的ストレス金銭的不安が募り、時は経ち

オーストラリアに来て、1年目でホームレスになったそうです

 

しかし、私は疑問に思いました、そして付け焼き刃程度の語学力で彼に聞きました

そこまでして、なぜオーストラリアに住むの?

ポーランドに帰国した方がいいと思うけど、、

今考えれば、なんてデリカシーのない言葉

そういうと流暢な英語で彼は、

男性
男性

実は、帰れないんだ。

毎月、ポーランドに住んでいる奥さんと子供に
仕送りを送っているから
飛行機のチケットを買う余裕がないんだよ

 

 

驚愕でした、、

詳しく話を聞くと、彼は1年目でホームレスになり、

家と職を失いましたが、
今もなお、ポーランドの家族に仕送りを毎月送っているそうです

そうしなければ、「家族がポーランドで幸せに生きていけない」

とおっしゃっていました

 

仕送りのお金はどこから来るの?と思い、彼に尋ねると

アルバイトを週6日ほどしているそうです
(朝は配達員、昼から夕方コンビニ店員など)

そのアルバイトのおかげで、月20万円稼げているそうです

 

それだけのお金があれば、普通に生活できるじゃん!!と学生の私は思っていましたが、

男性
男性

毎月の20万円全てを

家族のために仕送りしている。

 

 

全額20万円!!本日2度目の驚愕でした

それだったら、歯科医師の仕事を見つければいいんじゃない?

今のアルバイト生活よりも収入は高いでしょ?

と、わかったような口ぶりで私が聞き返すと、

 

 

男性
男性

もう、私は歯科医師にはなれない。

彼いわく、前の仕事での差別がきっかけで、

 

歯科医師という職にトラウマができたそうです

おそらく、PTSDだと彼は言っていました

 

私もPTSDの友人がいるので、症状の重さが十分にわかっていました

 

そして、彼は続けてこう言いました

 

男性
男性

こんな情けない自分を家族にバレたくない。

心配をかけさせたくないんだ

 

彼は、自分が職を失ったことを隠しながら

1年間も仕送りを続けてきたというのです

 

つまり、
働きたくても働けない

帰りたくても帰れない

助けを求めたくても求めれない

 

孤独の中、一人で家族を支え続けて生きていたのです

 

彼は、1枚の写真を見せてくれました

家族との写真

彼は色鮮やかな金髪に、チェックのポロシャツ

髭はなく、両脇には2人の子供がいました

撮影者は、奥さん

 

家族旅行の写真だそうです

 

少しだけ目に涙を浮かべながら、彼は

 

男性
男性

話を聞いてくれてありがとう。

久しぶりに人話をした

 

 

そう言って、始発までの残り2時間は

お互いの家族の写真を見せたり母国について語りました

 

 

日が明ける前の電車に乗り込む、

彼に小さく手を振りました

 

 

当たり前のように電車に乗り、

学校に通い、

週末はバーに行って友人と談笑して、

夜中に屋根のある家に帰る

 

当たり前と思っていたことが、当たり前ではなく

日本の両親からの仕送りやアルバイトを楽しくさせてもらっている環境、

語学学校に通わせてもらい、差別もなく私と接してくれる友人、

帰りを心配してくれるシェアメイト、

遠くからでも応援してくれる日本の友人と家族

 

私1人で、この留学は成り立たないと実感しました

 

贅沢な暮らしの中では、贅沢に気づかない

彼との出会いが私の留学生活の何かを大きく変えてくれました

 

 

 

後日のお昼頃、同じ駅に行くと彼はいませんでした

 

オーストラリアでは、ホームレスは珍しくありません

ビル街の間にある広場の写真です

テントを張り、ホームレスが暮らしています

これが現実です

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

タイトルとURLをコピーしました