【体験談】オーストラリアで人種差別にあった話(色が無くなればいいと思った)

LIFE

オーストラリアに1年間の留学に行っていました。

語学留学で、シドニーの都市部の語学学校に通い、アルバイトをしながら英語を学んでいました。

 

語学学校には、世界の各国の留学生が集まり、
トルコ、韓国、ペルー、ブラジル、ラオス、ポーランド、フランス、ウズベキスタン、アルゼンチン、スペイン、中国、イタリア、台湾、メキシコ、タイ、サウジアラビア、エクアドル

今考えれば、とても貴重な出会いの連続でした。

文化も違えば、言語も違い、それぞれの服装や髪の色、目の色、肌の色。

語学学校は、英語を学ぶ場でもあり、世界の人々に会える場でもありました。

そして、そのお互いの文化を尊重して、学び合う場でもありました。

 

そんな語学留学の休日に私は人種差別にあいました。

学校が休みの日曜日に、一人でシドニーの都市部を出て、田舎の町に行きたいと思いました。

都市部はとても便利で友達とご飯に行くにしても、買い物に行くにしても全て近場で収まってしまいます。

なので、留学して3ヶ月ごろの私は一度もその都市部から出たことがありませんでした。

 

日曜日の電車賃は特別安く、どんなに遠くでも数百円程度で収まります。

朝の7時ごろに出発して、4時間くらい電車に揺られながら都市部から離れていきました。

もちろん、電車内でお腹が空くので前日にコールスで甘くて安いマフィンを買ってました笑

 

4時間後電車から降りて、そこから行くあてもなく散歩していました。

とても静かで、交通量も少なく、大きくてレンガでできた住宅がポツポツとある感じです。

 

10分くらい歩いて行くと、大きな漁港があったので、そこで海を見ながら黄昏ていました笑

当時は英語の伸び具合がイマイチだったので、どうすればいいのかとか考えていました。

日曜日なので、船も動かずただ波に揺られるだけで、野鳥だけが私のマフィンを狙っていました

 

日記を書くのが習慣だったので、石に腰掛けて、あまり何も考えず今思っていることを書き留めていました。

そんな時に、釣り竿を持った2人のの男の人たちが漁港に来ました。

大きな体でTシャツはピチピチ、短パンで帽子をかぶり、なぜこうもシンプルなのにあんなにもかっこいいのかと思うほどです。

穏やかな海に、オーストラリアの強い日差しに、大柄な男が釣りをして休日を楽しんでいるなんて、とても絵になるなーなんて思いながら、遠くから見ていました。

 

日記が書きおわり、野鳥が私のマフィンではなく、彼らの餌に食いついている頃に、石から席を立ち移動することにしました。

すると、今まで気づいてなかったのか釣りをしていた彼らが私を見て、何か喋っているようでした。

彼らは、2人で何か喋りながら、コソコソとし、その直後にこちらを見て、

「Go away!!」(どっか行け!)と私に怒鳴りました。

 

え?

びっくりしましたが、意外と冷静に「あれ?ここって入ったらダメだったのかなー」と思いながら、

「Sorry!!」とだけ言って、漁港から出ました。

 

それから、また冷静に考えて、「でもあそこってそんな立ち入り禁止的な場所ではなさそうだしなー」とか思いながらも、少しずつ落ち込んでいきました、、、

頭から怒鳴られたことがこべりついたまま、おもむろに周りを散策して、帰ることにしました。

 

帰りも4時間の電車かとため息をしながらも、帰りの電車内でのお供をスーパーで買うことに。

ある程度は買うものは決まっていましたが、先ほどのこともあり、少し考えながら店内を周回していました

 

すると、3人の若い男の子たち(高校生くらい)が、飲み物コーナーの方で何を買うか迷っていました。

私はその後ろを通り過ぎ、目的のアイスコーナに向かいました。

 

通り過ぎた後、後ろから何か目線を感じたので、なんとなく振り向いたら、男の子たちと目が合い、そして中指を立てられました。

 

アイスなんて買う気分ではなく、すぐにそのスーパーを出ました。

そして、やっと先ほどの「Go away」の真意も理解し始めていきました。

 

ターミナルで電車を待ちながら、なるほどそう言う事かと納得したと同時に吐き気がするほどショックを受けました。

じわじわと意味がわかっていくにつれて、ショックを受けました。

 

楽しかったはずのひとり旅が、こんな結末になるとは思いもしませんでした。
放心状態になりながらも、電車に4時間揺られました。

 

次の日の学校で、オーストラリアの先生に拙い英語で昨日の出来事を話しました。

先生曰く、都市部では多国籍の留学生や移住者が多く集まり、多国籍国家として有名なオーストラリアだが、田舎の方に行くにつれて、留学生や移住者は少なく、そしてそれが珍しいものになってくる。

そして、あまりインターナショナルな教育が都市部に比べて低い分、若い世代の中では人種の違いで嫌悪を感じ、特に肌の色で差別する人がいるとのこと。

 

先生の話を聞き、納得はしたけど、それでも当時はかなりのショックを受けていました。

人間不信まではいきませんが、語学学校の留学生は、自分のことをどう思っているのか、どのような目で見ているのかと疑うようになりました。

街に出ると、自分とは違う人種の人たちとすれ違い、そのたんびに気にするようになってしまいました。

「色が無くなって、世界がモノクロになればいいのに」なんて現実逃避もしたりしました。

 

その週の金曜日の学校で、私の出身地の「沖縄」をテーマにした授業が行われました。

私がクラスにいるからとかではなく、他のクラスでも行われるような定番なテーマらしい

 

クラスのみんなで、沖縄のことについて説明された動画が流されました。(もちろん英語で)

沖縄戦の話、沖縄のおばあちゃんが手に入れ墨を入れている理由、沖縄の方言、沖縄の料理など、5分ほどの短い動画でしたが、「沖縄」がたくさん詰まっていました。

その動画を見て、プリントの説明文の穴埋めをすると言う授業形式でした。

 

授業後、クラスのみんなから「沖縄って面白いね!」「手に入れ墨するのかっこいいね!」「あの料理は本当に美味しいの?」「方言喋って!!」と興味津々でした

 

そのおかげか、緊張の糸が切れ、思わず涙が

クラスのみんなに心配されたので、先日の出来事を軽く話しました

クラスのみんなは真面目に聞いて、そしてこう言いました。

「私たちここのいるみんなは、生まれてきた場所も違えば、言語も違う。食べてきた物も文化も、そして肌の色も。人間は珍しい物、自分と違うものに対して、少し抵抗があるかもしれない。なぜなら、それは自分が知らないこと、自分にはないものだから。けど、それを理解して、尊重することができるのも人間。少なからず、今ここにいるクラスのみんなはそれをしたいから、英語を学んでいる。あなたは俺の肌よりイエロー、私はあなたよりブラック、でも流れている血はレッド。違うところもあれば同じところもある。あなたは、あなたのままで。私は、私のままで。そしてお互いがお互いのままで」

 

この問題で戦っている人たちがいる。苦しんでいる人たちがいる。私よりもずっと苦しんでいる人たちがいる。何年も、何十年も、、

世界からこういったことが減っていくことを願います。

この記事で少しでも人種差別に対して、意識してくれたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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